初心者の為の歌舞伎入門

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初心者の為の歌舞伎入門

と言っても、私自身歌舞伎初心者、というより、初めて歌舞伎を見ました (^^;
ですので、教えるというより、初体験記です。

歌舞伎座に歩いて行ける距離に住んでいながら、一回も歌舞伎を見た事がありませんでした。

一度歌舞伎座に入って見たいと思っていましたが、いつ行けばいいのか、どういうチケット買ったら良いのか。そんな事を考えていて、結局は行けずじまいでした。

知り合いに歌舞伎役者がいるのですが、その方も「もっと気楽に来て欲しい」と言っていました。
そうは聞いていても、何をどうしたらいいのかわからないんですよね。

そんな折、母親からの電話。(数日前です)
歌舞伎座のチケットあるけど、行ける?明日の4時30分なんだけど」との事。

速攻でスケジュール調整して、行くことにしました。

歌舞伎に行くのは翌日なので、情報収集。
演目をチェック、飯は?服は?

ふむふむ、夕飯は他の演劇などと違って、弁当などを席に持ち込む事ができるのか。
歌舞伎座内にも食事できるところがあるけど、ここを利用するには、入ってすぐに予約するらしい。
幕間に食べるらしいけど、35分で食べられるのかなぁ。


歌舞伎座に到着〜開演まで】

そして当日。
母親が仕入れのついでに、会社に歌舞伎のチケットを届けてくれました。
招待席です。二階の6列。いい席なのかなぁ。(後でわかりましたが、一等席のようでした)

歌舞伎座内も探検したかったし、予約もしなきゃならないし、早めに行こうと思ったけど、歌舞伎座についたのは開演20分前。

歌舞伎:イヤホンガイドイヤホンガイドを借りるといいらしいので、イヤホンガイドを借りました。
これは入り口より外、歌舞伎座に向かって右側で貸しています。
料金は650円で、この他に保証料が1000円です。(後でイヤホンガイドを返すと返金されます)

記念撮影をしたりしていたら、どんどん時間が過ぎて行きます。
開演まで、あと15分 (^^;

嫁さんが歌舞伎茶屋で弁当を買っていこうといいます。中で買うより、安いし種類も沢山あるらしい。
でも、外の弁当屋の弁当ならいつでも買えるので、中で食べようと主張。

歌舞伎座に入り、まずは食事の予約について、係員さんに聞くと、「入って左右の角に有ります」と言われ右側に進みます。

そこに行くとカウンターに人がいて、説明してくれます。
「30分で食べられるんですか?」と聞いたら、「予約をしていただくので、幕間に入った時には、すでに準備ができているので大丈夫ですよ。」と言われました。

歌舞伎:限定ティーマット歌舞伎座内には、いくつか食べられる所があるのですが、美味しそうだったのと、二階だったので、「ほうおう」のお弁当を2つ予約しました。歌舞伎膳と花かご弁当です。予約と言っても、注文の内容と名前をつげるだけです。あ、お金もここで払います。(後でこのシステムにひどく納得)「5時40分です。」と言われました。(幕間の時間です)歌舞伎膳には、限定のティーマットがついていました。

歌舞伎:筋書き弁当の予約がすんだら次は、筋書き(1200円)を買います。
筋書きはその興行(大体1日から25日頃まで)の後半に買うと、前半の舞台写真が載るそうです。

さて、二階に移動。
ここでもポスターの前で記念撮影。
歌舞伎座の案内係の人にシャッターを押してもらいました。

服は気にしなくていいようなので、Gパンでしたが、他の人もラフな格好が多かったです。
着物の人もいましたが。歌舞伎座内部の見学は後回しにして、席を探します。
扉をあけて劇場内に入ると、舞台は凄く横長。

歌舞伎:筋書き黒・オレンジ・緑の歌舞伎カラーの幕が広がっています。
ワクワク。

花道はよく見えません。う〜ん、1階でも見てみたい。

席に荷物を置いて、タバコとトイレと飲み物調達。
飲み物はお茶を買いましたが、なんと250円!
自動販売機で売っているちっちゃいペットボトル、120円で売っているやつです。
お茶は歌舞伎座の外で買った方が良いですねぇ。

タバコを吸っている時に開演5分前のブザー。
文章にしてみると、これだけの事を10分でやったのですね。忙しい(笑)

イヤホンガイドではすでに演目の紹介が始まっています。


【第一演目:鬼一法眼三略巻】

タバコを消して席につきます。
何とか間に合った。

すぐに開幕。

一つ目の幕があきますが、中にもう一つ幕がありました。
それが落ちると、菊畑の舞台です。

テレビで歌舞伎は見たことありますが、「実物だぁ」という感じ。

平家側に寝返った兄の真意をさぐるために、鬼三太が、主君の牛若丸とともに、身元を隠して潜入するという話です。

音楽も見事だし、化粧や衣装、踊り、演出、舞台装置や小道具まで見所は沢山ですねぇ。

この話には牛若丸が出てきますが、男なのに女っぽい、でも強い。という感じが出ています。
で、演じているのは当然男です。ちょっと女装っぽいのですが、もう男だか女だか良くわかりません(笑)

イヤホンガイドは、話の背景やら、見所、舞台上のちょっと見落としてしまいそうな所を解説してくれます。ただ、全てのセリフを現代語に訳してくれる訳ではないので、集中してセリフを聞かないと頭に言葉が入ってきません。集中して聞いても、昔の言葉だったりするので、何を言っているのかたまにわからない時がありますが、大体わかります。

イヤホンガイドはいいですねぇ。初心者には有った方がいいと思います。少なくとも「良く分からなかった」という事は無くなると思います。
ただ、しょっちゅう耳元で解説があるので、場の雰囲気は掴みづらいです。

歌舞伎というのは長い話の、見せ場の何場面かをやります。
ですので、この話も1場面でした。

あっという間に、1時間10分が経ち、幕間です。

【幕間:その1】
みんな一斉に席を立ちます。
35分で食事をするのですからね。

予約した「ほうおう」という店に入ると一番のり。
席からすぐでしたからね。
名前をつげると席に案内してくれます。
テーブルには予約した人の名札が立っていますが、「○○の会」なんていうのもあります。
みんなで歌舞伎鑑賞をして、食事をしながら話に花が咲くのでしょうね。楽しそう。

歌舞伎:歌舞伎膳私たちも弁当の写真を撮ってから食べ始めます。
こちらが歌舞伎膳(3,500円 限定ティーマット付き)です。まつたけ?のどびん蒸しがついています。

歌舞伎:花かご弁当こちらは花かご弁当(2,500円)です。

お互い、シェアしながら2つの弁当を食べました。
弁当と言ってもちゃんとした器に入っています。
滅茶苦茶美味しいという訳ではないですが、それなりに美味しいです。
高いと言えば高いですが、歌舞伎座で食べる食事として、満足のいく物でした。

あっという間に開演5分前のブザー。
席を立ちますが、お金は支払い済みなので、会計はいりません。
なるほど、先払いにしておかないと、みんな一斉に席を立つので大変な事になりますね。
予約制の先払いというのも納得です。
さて、会社に1本電話を入れて、タバコを吸います。忙しい。

【第二演目:籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)】

吉原の話で、吉原一の花魁に惚れた商人の話です。
落語でもそうですが、吉原などの遊郭を舞台にした話を、郭話(くるわばなし)といいます。
この商人、金はもっているんだけど、顔中に痘痕(あばた)があるという設定なのですが、二階からだと痘痕は見えませんでした。

そして、この演目はあまり歌舞伎っぽくなくて、普通のお芝居に近かったです。
セリフもわかりやすかった。

この演目は場面が何回か変わるので、回り舞台の出番です。
回り舞台って、あれです。ドリフの「8時だよ全員集合」でもあった、舞台の下の円形の床が回転して場面転換を素早く行うやつです。場面が変わると飽きないですねぇ。

この演目で見事だったのは、主人公に切られた花魁が倒れるシーン。
切られて背中を逆海老にそって、そのまま頭が地面について、倒れるのですが、これを非常にゆっくりとやります。今の動画であれば、スローモーションで倒れるのと一緒です。

見事にスローモーションと同じ効果が出ていました。

【幕間:その2】

さてさて、2回目の幕間。
嫁さんが、飲み物が欲しいというので、タバコのついでに買おうとしましたが、売店がしまっています。3階にも行ってみましたが、どこも空いていません。歌舞伎座の人に聞いたら、6時で終了という事です。がーん。おみやげとか買って置けば良かった。

仕方ないので、タバコの後、自動販売機でジュースを買って、席に戻ります。
しかし、女性トイレはいつも行列になっていました。男で良かった。


【第三演目:鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)】

鹿を追って、戸隠山中に入った武士達が、紅葉狩りをしている美女達に会うが、実は鬼達だったという話です。

席は大分人が減りました。二つ目の演目を見て帰る人も多いようです。

踊りがメインですが、男心をたぶらかす踊りが見事でした。
綺麗です。でも男なんだよなぁ。


【終了】

歌舞伎:登録有形文化財全ての演目が終わりました。
少し、場内の写真を撮って、展示されている着物などを見物しました。
登録有形文化財のプレートもありました。
この建物もうすぐ立て替えられてしまうんですよねぇ。残念。
それもあって、早く歌舞伎座に行きたかったのですが、今回念願を達成できました。

これで、今回の歌舞伎鑑賞はおしまいです。
あぁ、面白かった。

また見たいです。一幕見席や三階席でもいいので、すぐに来たいと思いました。
今回はイヤホンガイドで、解説が聞けた分、雰囲気がわからなかったので、同じ演目をイヤホンガイド無しで見るのもいいなぁ。解説は大体わかったし。

帰りにちょっと寄り道(ビール&焼き鳥)して、帰りました。


【結論】
1週間以内にとにかく、どんな演目でも、どんな席でもいいのでチケットを買いましょう

・忙しかった
・総合芸術です
・回り舞台あり、せり台あり


・ジュースは高い。外で買いましょう。
・売店は6時で終了。おみやげは先に買いましょう。
・イヤホンガイドがあると楽しめます。

歌舞伎座HP
 http://www.kabuki-za.co.jp/
歌舞伎座HP よくあるご質問
 http://www.kabuki-za.co.jp/qa/top.html

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一、 鬼一法眼三略巻

 菊畑(きくばたけ)

  智恵内 実は 鬼三太 幸四郎
  虎蔵 実は 牛若丸 染五郎
  皆鶴姫 芝雀
  笠原湛海 歌六
  吉岡鬼一法眼 左團次

話題とみどころ
 みごとな菊が咲き乱れる、兵法学者吉岡鬼一法眼(左團次)の館の庭。鬼一は、源義朝の家臣だった吉岡三兄弟の長兄ですが、今は訳あって平家側に与しています。三男の鬼三太(幸四郎)は、その真意を探り、かつ鬼一が秘蔵する兵法の虎の巻を入手するために、主君の牛若丸(染五郎)を奴の虎蔵、自らを奴の智恵内と偽り、鬼一館の奉公人になりすまします。虎蔵に想いを寄せる鬼一の娘皆鶴姫(芝雀)は、二人の素性を知ってしまいますが……。美しい菊畑を背景に、若衆の虎蔵、凛々しい繻子奴の鬼三太、可憐な赤姫の皆鶴姫、そして座頭の風格の鬼一法眼。歌舞伎の典型的な役柄が揃った、濃厚な義太夫狂言です。


二、 籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)

 序 幕 吉原仲之町見染の場
 二幕目 立花屋見世先の場
     大音寺前浪宅の場
 三幕目 兵庫屋二階遣手部屋の場
      同 廻し部屋の場
      同 八ツ橋部屋縁切りの場
 大 詰 立花屋二階の場

  佐野次郎左衛門 吉右衛門
  八ツ橋 福助
  立花屋女房おきつ 東蔵
  下男治六 歌昇
  七越 高麗蔵
  釣鐘権八 芦燕
  九重 芝雀
  繁山栄之丞 梅玉
  立花屋長兵衛 幸四郎

話題とみどころ
 江戸のみやげ話にと、軽い気持ちで下男の治六(歌昇)と吉原を訪れた下野の絹商人、佐野次郎左衛門(吉右衛門)は、今をときめく傾城八ツ橋(福助)の花魁道中に行き会い、八ツ橋にひと目惚れしてしまいます。以後その座敷に通いつめ、身請け話もまとまろうとしていましたが、八ツ橋の情夫栄之丞(梅玉)の横やりが入り、突然八ツ橋から愛想づかしをされてしまいます。ショックを隠せぬ次郎左衛門は、いったんは故郷へ戻りますが、数ヶ月後に上京。水ももらさぬ名刀籠釣瓶で、八ツ橋を斬り殺します。謹厳実直な男が、美女の微笑みひとつで、人生を狂わせてゆく悲劇。胡弓の悲しげな響きにのせた次郎左衛門の「花魁、そりゃあんまり袖なかろうぜ」など、名せりふ名場面に事欠かない、初代吉右衛門の代表作。定評ある吉右衛門の次郎左衛門に、幸四郎が引手茶屋立花屋の主人長兵衛役で登場するのも楽しみです。


三、 鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)

  更科の前 実は 戸隠山の鬼女 染五郎
  従者雪郎太 松江
  同 月郎吾 種太郎
  男山八幡の末社 廣太郎
  同 廣松
  同 隼人
  侍女かえで 高麗蔵
  平維茂 信二郎

話題とみどころ
 信濃路の戸隠山で平維茂(信二郎)が紅葉を愛でていると、更科の前と名乗る美しい姫(染五郎)が、侍女とともに現れます。その酒宴に交わり姫の舞いを見るうちにまどろんだ維茂を見て、姫は豹変。実は戸隠山の鬼女だったのです。美女が一変、荒々しい鬼となって襲いかかる舞踊劇で、侍女までが鬼になるので「鬼揃」。染五郎、信二郎ともに初役で挑みます。

歌舞伎座HPより)

コメント(3)

歌舞伎、一見シキイが高いようで実は面白いですよね。
値段がネックだと思いますが、3階でみる幕見席(一幕
だけしかみれない)だと1000円ちょっとで見れるので僕は、たまに時間があくと見に行きます。
あと、半蔵門の国立劇場でやる歌舞伎は値段が安くて
かなりお勧めです。
歌舞伎座とはまた違った雰囲気で楽しいですよ。

■通りがかりさん

そうですね。
歌舞伎座も一度行ってしまえば、どうという事ないですね。(敷居についてです)

今度一幕見席行ってみます。

はじめまして。

一幕見席なんですけど

◆一谷嫩軍記・熊谷陣屋 ◆お祭り

見てきました。

「なりっこまやっ!」
「おとわやっ!」

「まってましたぁ〜♪」

などと、すぐ後ろで声がかかり雰囲気は味わえました。
次は国立劇場に・・・

ではまた。

このブログ記事について

このページは、銀座で一人暮らし管理者が2006年9月25日 00:31に書いたブログ記事です。

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